自彊術

上半身と下半身のバランスはとれていますか?
この動作ができないのはバランスがとれていない証拠!
自彊術第十四動

こんにちは、テイ坊です。

運動習慣のある方もそうでない方も自分の筋肉バランスが良いかどうかを意識して
いる方は少ないのではないでしょうか?

でも、筋肉がバランスよくついている事は良いことだと、だれでも思いますよね!

そこで、今回は自彊術(じきょうじゅつ)第十四動です。腕立て伏せに似た体操
ですが、肘の動作が異なります。その為、比べると少しきつい運動になります。
この動作ができるということは上半身、コア、下半身の筋力バランスがよいと言え
ます。

第十四動は第十三動の前屈、第十五動の上体そらしの中間に入る運動です。この3
つの動作で腰の三動とも言われています。

自分は筋肉のバランスは大丈夫か?と気になる方に参考になる記事です。

それではよろしくお願いいたします。

上半身、下半身のバランスをとる自彊術第十四動の方法

それでは、自彊術第十四動の方法を解説します。

1.両手の間隔を肩幅にし、垂直にたてる。両足を爪立てて全身を一直線にする。

2.イチの掛け声で、肘を身体からはなさず、全身を一枚の板のうにして肘を曲げる

注意

  • 回数は10回(無理はしないでできる回数で)
  • 目は90㎝前方を見る
  • 頭は動かさない
  • 掛け声は身体を下げる時のみ
  • 膝はまげない

また、動画で見ると文章より分かりやすいですので参考にしてください。

見た目よりきつい第十四動、全身の筋力バランスの指標になるが無理は禁物

腕立て伏せに似たこの第十四動は女性はもちろん、男性でも綺麗にできる人は案外
少ないです。

原因は腕や肩の筋力だけでなく、腹筋と背筋のバランスのとれた筋力がないからです。

自彊術の教室では第十四動を綺麗にできる人は少なく、大変な運動だと感じています。
けっして無理はしないでください、肘を曲げる深さもできる範囲で大丈夫です。

また、肘が曲げられない人でも全身を一枚の板にしての姿勢をキープするだけでも良
いです。

ここで「自彊術の真髄」という本での第十四動の解説を紹介します。

「この運動は、血液の平均を図るのである。手の着き方は、従来世間でやる様に、八字
形にしない。その訳は八字形は逆手であるからである。常に逆手を突く様にして居ると
、それが習慣と為り、高所から落ちた時も逆手を突き、肩、肘、手首が外れたり、骨が
折れたりする。しかしこの運動の様に、手を正面に向け、肘を胴に着ける習慣をつけて
置くと、たとえ落ちた時でも、此の姿勢を利用し、直ぐ手と足とを縮めるから、怪我は
無いものである。此の運動が出来ないものは、身体の上下の連絡が能く取れて居ない為
である。即ち所々に故障があって、血液が平均に行き渡らないからである。」

この解説では上半身と下半身の連絡、すなわちバランスがないとできないとあり、さらに
身体の血液の平均について述べています。身体の血液の均衡、不均衡は現代医学ではあま
り触れることは少ないですが、自彊術ではたびたび出てきます。第十四動だけでなく、
三十一の全ての動作をすることで身体の血液の均衡がはかれるまれな体操です。

まとめ

全身の筋肉のバランスがとれているかを知るのに自彊術第十四動が有効と紹介しました。
本文でも触れましたが、けっして無理をしないで自分のできる範囲で行ってください。

要は自彊術をすることにより、今の自分に何が足りて、何が足りないのかを自覚
することが大切です。今できない体操も続けているうちに、だんだん出来る様になって
きます。それは健康体に近づいた証拠です。何よりも大切なのは自彊術を習慣化して
毎日するのが当たり前になることです。

最初は週一回から始める、などハードルを下げて習慣化を作ってください。だんだん
回数を増やせるようになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自彊術を中心になるべくお金をかけないでできる健康情報を発信します
ので、よろしくお願いいたします。

参考文献

自彊術 中井房五郎著 大正五年発行

自彊術の解説と実験談 十文字大元著 大正十年発行

自彊術の真髄 十文字大元著 大正十四年発行

自彊術の医学 近藤芳朗著 平成九年発行

自彊術-その真髄と医学的効用 近藤芳朗著 平成十九年発行

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