自彊術

美しい姿勢を作り、肩こり、高血圧、内臓下垂に効果的な自彊術第十六動

こんにちは、テイ坊です。

日本人は姿勢の悪い人が多いですよね!
スマホの普及でさらに増えましたね。

姿勢のクズレは様々な身体の不調や病気の原因になります。例えば、肩こり、
腰痛などの不調、さらに、高血圧などのを引き起こします。更にはやる気も
起きなくなるそうです。

正しい姿勢は健康には欠かせないです。意識的に姿勢を良くすることは大切ですが、
自彊術をしていれば自然に姿勢が良くなります。そこで今回は美しい姿勢を作る
のに効果的な自彊術(じきょうじゅつ)十六動を紹介します。

それではよろしくお願いいたします。

美しい姿勢を作り、肩こり、高血圧、内臓下垂に効果的な自彊術第十六動の方法

それでは自彊術第十六動の方法を解説します。

1.(準備姿勢)かかとをつけ、両足先を60度の角度で開いて、直立する。

2.イチの掛け声と共に両手を上に振り上げて、極度に達したらニイの掛け声で、
下後方に振り下ろす。

注意

  • 掛け声10までを4回繰り返す
  • 身体に力を入れないで、リラックスして行う
  • ヒジは曲げない
  • 両腕は肩幅と同様の間隔を保つ
  • 姿勢を崩さずヒザを曲げない

また、動画で見ると文章より分かりやすいですので参考にしてください。

両腕を真っ直ぐに挙げられない?原因は肩ではなく胃腸の下垂もある!

自彊術第十六動はまず、両腕を真っ直ぐに挙げるのですが、この一見単純に見える
動作が案外難しいものなのです。

ヒジが曲がったり、手首が曲がったり、肩関節が真直ぐにならない等結構真っ直ぐ
に腕をあげられる人は少ないものです。

この原因は肩や腕にある場合もありますが、内臓の下垂が原因の事もあります。

内臓の下垂?

普段自分の内臓が下垂しているかどうか等と考える人はいませんよね!
私も自彊術をする前は考えたこともありませんでした。

ここで、「自彊術の解説と実験談」に書かれている第十六動の解説を紹介します。

「なお此の運動について一言したいことは、身体に故障のある人が此の運動を行
ふときは、腕を揃えて上下することが出来ず、とかく肘が曲がったり、或いは充
分に挙がるところまで上げられなかったりする。特に妊婦の婦人などは両腕が平
生のように上がらぬものである。これは胎児のために妨げられて腹筋の方に故障
を生じているからである。一寸考えると、腕の運動が完全にやれぬのは、腕それ
自身にのみ故障があるように思われるが、その実は内臓のある部分、その他上体
の筋肉等に不完全なところがるため、これに関連して上肢運動が束縛されること
になる場合が多いからである。また極端なる深呼吸などやって、胃腸の下垂して
居る人は、腕を真直ぐに伸ばして、それを上下することが、頗る困難と云ううよ
りは、寧ろこれをなし得ざるものが多い、しかし是も胃腸の位置が正位に復する
に従って漸次容易にやれるようになるから、精々練習するがよい。又、第一、第
二、第三、第四、第五、第十三、第十四、第十五の各動、及びこの第十六動はす
べて、直接又は間接に格腹筋に運動を与え且つ内臓の位置を正しくすると同時に
、その辺にうっ滞せる血液を散らし、又運動に伴う呼吸と相俟って血液の洗滌を
行うという重大な役目をもっているものである。」

少し長い文章ですが自彊術の思想をよく反映していると考えますので、紹介しま
した。文体も古いので読みずらい個所も多いと思いますが、雰囲気も壊したくな
かったのでそのまま載せました。

ただ両腕を振る体操ですが、その中には物凄い思想があるのが自彊術だと思いま
す。解剖学や運動生理学に基づいて作られている体操とは思想の面からも違いま
す。

まとめ

美しい姿勢を作り、肩こり、高血圧、内臓下垂は自彊術第十六動が効果的と紹介
しました。

一見単純に見えるこの十六動ですが、案外難しく、そして上手くできない原因に
ついて解説しました。

腕を上下に振る運動が内臓の下垂を直し、血液の洗浄までする効果があるなんて
驚きです。

自彊術は31の動作から成り、その順番までもが意味を成します。一つ一つの動作
にそれぞれの効果がありますが、31の動作をすることにより、更に効果が相乗的
に高まります。

このブログでは一つ一つの体操の効果を解説していますが自彊術をする方は一動
から三十一動まで順番にしてください。続けているとその効果にきっと驚くこと
でしょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自彊術を中心になるべくお金をかけないでできる健康情報を発信します
ので、よろしくお願いいたします。

参考文献

自彊術 中井房五郎著 大正五年発行

自彊術の解説と実験談 十文字大元著 大正十年発行

自彊術の真髄 十文字大元著 大正十四年発行

自彊術の医学 近藤芳朗著 平成九年発行

自彊術-その真髄と医学的効用 近藤芳朗著 平成十九年発行

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