こんにちは、テイ坊です。
昭和の世代の方は、子供のころケガをしたら「ツバをつけておけば治る」と親に言
われたことがある方も多いのではないでしょうか?
今の人が聞いたら、何かのおまじないかと思われるかもしれませんが、実は唾液に
はたくさんのスゴイ働きがあります。
その主な働きは
- 消化を助ける
- 口の清潔を保つ
- 味覚をよくする
- 食べ物を飲み込みやすくする
- 組織修復(傷の治りを助ける)
- 細菌、ウイルスを抑える効果
など、いろいろな働きがあり、口の中だけでなく全身の健康にかかわっています。
しかし、
- 加齢
- ストレス
- 口呼吸
- 喫煙
- 不規則な生活
等で唾液の分泌量は減ってしまいます。
唾液は全身の健康に大事だと感じていただけたところで、唾液をよく出すためには
どうしたら良いだろう?と思われることでしょう。
そこで、自彊術第九動です。
今回は自彊術第九動と唾液の働きについての記事です。
唾液の働きを知り、健康になりたい!自彊術第九動って関係あるの?という方に参考
なります。
では、よろしくお願いいたします。
唾液腺を外から刺激する自彊術第九動
![](https://little-money-middle-aged-diet.com/wp-content/uploads/2022/03/22282703_s.jpg)
では、自彊術第九動の方法を解説します。
![](https://little-money-middle-aged-diet.com/wp-content/uploads/2022/03/b7091149ab81e62163bbd1e8eac51d2a-e1647582992676.jpg)
1.(準備姿勢)左手を左のひざ頭におき、頭を右に傾け、右手親指を曲げ、他の4本
の指をバラバラにして、人差し指の側面を左耳下の頸筋に当てておく。
2.「一」の掛け声で右手を大きく振り、左耳の下を人差し指の側面で叩き、引き続き
二、三、四、五,六と6回叩く。図の(一)
3.頭を斜め後方に傾けて左顎の横下を2と同様に6回叩く。図の(二)
4.正面を向いて頭を真後ろにたおし、顎の真下(ノドボトケの上)を2と同様に6回叩く。図の(三)
5.左も同様に行う。
(注意)
- 打つ強度は頭に振動を感じる程度とする。(強く叩かないでください!)
- 4ではノドボトケを直接叩いてはいけない。
また、動画で見ると文章より分かりやすいですので参考にしてください。
大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)を外から刺激する自彊術第九動
唾液を出して全身の健康UP!
![](https://little-money-middle-aged-diet.com/wp-content/uploads/2022/03/23236515_s.jpg)
唾液は、唾液腺から分泌されており、唾液腺は大唾液腺と小唾液腺があります。
唾液の95%は大唾液腺から分泌されています。
大唾液腺は
・耳下腺
・顎下腺
・舌下腺
の3種類があります。
自彊術第九動の叩く3ヶ所は3つの大唾液腺の位置と同じです。
《下図参照》
![](https://little-money-middle-aged-diet.com/wp-content/uploads/2022/03/2201299-e1647585319366-1024x494.jpg)
外からの刺激により大唾液腺を刺激して、唾液の分泌をうながします。
第九動では大唾液腺を下顎から叩いて刺激するイメージです。
ではここで唾液の働きを簡単にまとめますと
消化を助ける
唾液に含まれ酵素(アミラーゼ)が、食べ物に含まれるデンプンを分解し、胃の消
化を助けてくれます。
口の清潔を保つ
一日0.5~1.5ℓ分泌される唾液は、口内細菌や食べカスを洗い流し虫歯や口臭を防ぎます。
唾液にはカルシウム、リンが含まれていて、歯の石灰化を促します。また、口内の㏗を
調節します。
味覚をよくする
舌にある味蕾(みらい)に唾液が味のもととなる物質を運ぶことで、味覚がよくなります。
食べ物を飲み込みやすくする
年を取ると唾液の量が減るため、食べ物をノドに詰まらせやすくなります。唾液は食べ
物と混ざることにより飲み込みやすくなります。
組織修復
唾液には上皮成長因子と神経成長因子が含まれていて、傷の治癒を促します。
「ケガをしたときにツバをつけておけば治る」はオマジナイではなかったのですね!
細菌、ウイルスを抑える効果
リゾチーム、ラクトフェリン、ラクトペルオキシダーゼ、IgA(免疫グロブリン)
などを含む唾液は、口内に侵入した細菌やウイルスの増殖を抑えます。
このように唾液には驚くほどたくさんの効果がありますね。
皆さんもご存知の通り、食事でよく噛むことも唾液をたくさん出します、
さらに、自彊術第九動で外から刺激することでより効果がアップします。
まとめ
![](https://little-money-middle-aged-diet.com/wp-content/uploads/2022/03/22837255_s.jpg)
唾液の働きは本当に沢山あり驚きます!口の中の環境を整えてさらに全身の健康に
も役立っています。お金もかからない最強の健康の秘訣ではないでしょうか。
健康が一番だと思っていられる方は是非、普段から唾液が出ているか意識してみて
ください。もし、自分は唾液の量が少ないと感じたら日常生活を見直して、さらに
自彊術を生活に取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自彊術を中心になるべくお金をかけないでできる健康情報を発信します
ので、よろしくお願いいたします。
参考文献
自彊術 中井房五郎著 大正五年発行
自彊術の解説と実験談 十文字大元著 大正十年発行
自彊術の真髄 十文字大元著 大正十四年発行
自彊術の医学 近藤芳朗著 平成九年発行
自彊術-その真髄と医学的効用 近藤芳朗著 平成十九年発行